サステナビリティ

社会

地域社会とのかかわり

久光製薬は、事業活動に加え、さまざまな社会課題の解決に取り組むことが重要であると考えています。地域社会に密着したNPO法人や市民団体を人的・物的資源で支援し、協働することで少しでも社会課題の解決につなげたいと考えています。また、財団の支援を通じて、医学・薬学の振興や啓発を図っています。

スポーツイベントの支援

久光製薬では、スポーツイベントへの協賛を通じて健全な社会の発展と人々の健康づくりを支援しています。2022年度は2022女子世界選手権(バレーボール)をはじめ、市民マラソンやスポーツクライミングなど、各地でさまざまなスポーツイベントへの協賛を行いました。

東北楽天ゴールデンイーグルス
東京マラソン2021協賛(2022年3月開催)
サロンパスデー2021の様子
福岡マラソン2022協賛(2022年11月開催)

佐賀県および佐賀県スポーツ協会との連携協定

久光製薬は、佐賀県および佐賀県スポーツ協会と「SAGAスポーツピラミッド構想(以下「SSP 構想」)」の推進を目的とした連携協定を2021年5月に締結しました。SSP構想は、佐賀県から世界に挑戦するトップアスリートの育成を通じ、「スポーツの力」を生かした人づくり、地域づくりを進めることを目指しています。佐賀県から世界に羽ばたくアスリートの育成に取り組むSSP構想に賛同し、佐賀県のスポーツ振興ならびに地域活性化に貢献したいとの思いで、本協定を締結しました。本協定に基づき、連携事項に関する取り組みを進めてまいります。

連携事項と具体的な取り組み

  • (1)中学生および高校生アスリートのための寮整備に関する事項
  • (2)その他、必要と認める事項
    久光製薬が保有する寮を佐賀県鳥栖市内の中学校および高等学校に通学する中学生および高校生アスリートのために活用すること 等

鳥栖市との連携協定

久光製薬と「久光スプリングス」の運営会社であるSAGA久光スプリングス株式会社および鳥栖市は、バレーボール事業を通じたさらなる地域・経済の活性化を目的とした連携協定を締結しました。久光スプリングスの活動を通じて、鳥栖市の皆さまに夢や感動、活力をお届けする環境づくりを支援するとともに、スポーツ産業の成長により一層貢献してまいります。

連携協定の具体的な取り組み

  • (1)スポーツの振興に関すること
    ・久光スプリングスによるバレーボール教室や公開練習の実施
  • (2)青少年の健全育成に関すること
    ・久光スプリングスによるジュニア選手との交流
  • (3)地域及び久光スプリングスの情報発信に関すること
    ・久光スプリングスによる鳥栖市の情報発信
    ・鳥栖市による久光スプリングスの情報発信
  • (4)久光スプリングスの活動促進及び、練習環境に関すること

久光スプリングス

1948年に社内のクラブ活動として発足した女子バレーボール部は、「久光スプリングス」として現在V1リーグに所属し、国内外の大会に参加しています。
次世代スポーツ選手の育成にも力を入れており、子どもたちに向けて、久光スプリングスの選手によるバレー教室、スプリングスアカデミーを開催しています。
2023年5月には新たな練習拠点「サロンパスアリーナ」を佐賀県鳥栖市にオープンしました。充実した世界レベルの設備を整え、一般の方にもスポーツやイベント等でご使用いただけるトレーニングアリーナです。
今後、佐賀県、鳥栖市のイベントへの参加やバレーボールの普及活動を通じて、豊かで活力のある街づくりに貢献してまいります。今後の活動にぜひご期待ください。

久光スプリングス

TEAM JAPANオフィシャルパートナー

久光製薬は2023年3月に、TEAM JAPANオフィシャルパート ナー(外用鎮痛消炎剤、筋肉疲労ケア製品、医療用サポーター)に 決定いたしました。当社は契約カテゴリー商品を通じて、アスリート の皆さまや市民スポーツを楽しむ多くの方はもちろんのこと、日常 生活においても皆さまそれぞれの「全力」を発揮できるように「手当 て」のチカラで、体の外側からのサポートをしてまいります。

TEAM JAPANオフィシャルパートナーロゴ

自動車安全運転への取り組み

久光製薬では自動車安全運転に対する意識を高め、交通事故を防止するための取り組みとして、営業車両にテレマティクス・ドライブレコーダーを搭載しています。また、自動車学校と連携し運転研修を実施するなど、事故に遭わない、起こさないための教育にも注力しています。

営業車両事故件数の推移

海外グループ会社での取り組み

久光インドネシアのSNSを活用したコミュニケーション

久光インドネシアでは、「共に進もう! 久光団結祭 新パッケージのサロンパスを成功させよう!」の合言葉のもと、全従業員が2021年8月から出荷を開始したサロンパスの新パッケージをいち早くお客さまにお知らせするために自身のSNSを活用することで発信しました。

ソーシャルディスタンスフロアステッカー

ベトナムでの無料健康診断実施

久光ベトナムでは、サロンパスの日の取り組みの一つとして、無料の健康診断を実施しました。健康診断ができるサロンパスカーでベトナム全国9か所を訪問し、全国で3,540名のお客さまが受診されました。

ベトナムでの無料健康診断実施

献血活動

九州本社および宇都宮工場では年に2回、血液センターの献血バスを招き、献血活動を実施しています。新型コロナウイルスの影響により血液が不足していましたが、2022年度も多くの従業員が積極的に参加しました。

久光製薬株式会社ほっとハート倶楽部

2007年、創業160周年の記念事業の一環として、マッチングギ フト制度「久光製薬株式会社ほっとハート倶楽部」を設立しました。当倶楽部の趣旨に賛同した従業員による拠出金と、当社からの同額の拠出金を運営基金として、国内外で活動しているNPO法人や市民団体を支援しています。2022年度は自然環境保全や子育て支援、国際協力等さまざまな活動を行う全国39団体に寄付を実施しました。設立当初からこれまでの寄付先は延べ563団体にのぼります。

2022年度寄付金贈呈先(一例)

寄付先 主な活動内容
認定特定非営利活動法人
えどがわエコセンター
自然環境の保護
ヘルプ・ネパール・
アソシエーション・ジャパン
国際協力
特定非営利活動法人
いしかわフードバンク・ネット
フードバンク・フードドライブ事業
NPO法人要約筆記しものせき 聴覚障がい者支援
NPO法人川越子育てネットワーク 子育て支援
認定NPO法人難民を助ける会
(AAR JAPAN)
難民支援、国際協力
特定非営利活動法人
BOND & JUSTICE
被災地の復興支援
寄付金目録贈呈式(九州本社)
寄付金目録贈呈式(九州本社)
寄付金目録贈呈式(東京本社)
寄付金目録贈呈式(東京本社)

医療福祉の向上

久光製薬は、重粒子線によるがん治療を通じて、国内外における医療・福祉の向上とがん治療の進歩・発展およびがん撲滅の達成に寄与し、患者様のQOL向上に貢献する事を目的に、 2022年8月に九州国際重粒子線がん治療センター(サガハイマット、佐賀県鳥栖市)を運営する公益財団法人佐賀国際重粒子線がん治療財団へ1,000万円を寄付しました。

災害支援活動

2020年1月31日に、日本赤十字社と「災害時における支援協 力に関する協定」を締結しました。この協定を結んだことにより、災害発生時の物資提供や義援金による支援をより迅速に行うことが 可能になりました。
2023年2月にトルコ南部で発生した地震に対しては、被災者支 援のため、救援金500万円(久光製薬400万円、久光製薬株式会社ほっとハート倶楽部100万円)を、社内募金と合せて日本赤十字社へ贈呈しました。

支援活動 概要
海外たすけあい
街頭募金
日本赤十字社が毎年12月に主催する海外助け合い募金に1996年から協力しています。2022年12月1日から12月25日の間、全国16か所で総勢286名の社内ボランティアによる募金活動を実施し、日本赤十字社へ寄付しました。
献血活動 九州本社および宇都宮工場では年に2回、血液センターの献血バスを招き、献血活動を実施しています。毎年多くの従業員が積極的に活動に参加しています。
国内外の
災害支援活動
2022年度は令和4年8月3日からの大雨災害による被災者支援のため、「久光製薬株式会社ほっとハート倶楽部」より100万円の義援金を贈呈しました。
災害支援活動
トルコ・シリア地震救援金目録贈呈式(2023年2月)
トルコ・シリア地震救援金目録贈呈式(2023年2月)

ウクライナへの人道支援

ロシアによるウクライナ侵攻をうけ、2022年4月に、ウクライナ への人道支援を行ないました。ウクライナで被害に遭われた方々や、その周辺地域へ避難を余 儀なくされている方々を支援するため、日本赤十字社を通じて、 1,000万円の寄付を実施しました。また、ウクライナ政府が要望する医薬品リストに基づき、医薬品の寄付も行いました。今般のウクライナ情勢に対して深く憂慮するとともに、ウクライナおよび周辺地域の平和と安全が1日でも早く回復することを願っております。

財団支援

公益財団法人
中冨健康科学振興財団

当財団は、久光製薬元会長・故中冨正義氏による私財の提供および久光製薬株式会社からの創業140周年を記念した資金提供により設立されました。健康増進に関する科学研究助成を行うことにより、国民の健康の維持・増進を図り、活力ある豊かな経済社会の実現に寄与することを目的として活動しています。
2022年度は88名に対して1億1,950万円を助成しました。

公益財団法人 中冨記念財団

久光製薬創業145周年記念事業として、1995年に設立された「中冨記念くすり博物館」(佐賀県鳥栖市)は、2010年より当財団にて運営しています。佐賀県製薬業の礎となったくすりに関する産業文化を後世の人々に伝え、くすりの知識や歴史・文化を学べる場として皆さまに親しまれています。佐賀県鳥栖市東部と基山町一帯で発展した「田代売薬」に関する資料をはじめ、日本や世界のくすりにまつわる歴史的な資料を展示し、2016年には展示資料の一部が「佐賀県重要有形民俗文化財」に指定されています。また、2021年4月には車いすやベビーカーなどでも安心して見学できるデザインを取り入れて、リニューアルオープンしました。

中冨記念くすり博物館
中冨記念くすり博物館

公益財団法人 中冨スポーツ振興財団

当財団は、スポーツ団体の行う活動、スポーツ大会、選手および指導者等の育成に対する助成を行い、スポーツの普及・振興、競技力の向上を通じて、心身の健全な発達および豊かな人間性を涵養することに寄与することを目的としています。2019年7月に一般社団法人中冨スポーツ振興財団として設立し、2020年3月に公益財団法人の認定を取得しました。
2022年度は、17団体17事業に 1,039万8千円の助成を行いました。

宇宙生活/地上生活の課題解決商品「Fixpace(フィクスペース)」国際宇宙ステーションに搭載

JAXAが公表した「Space Life Story Book」では、宇宙での生活課題の一つとして、無重力空間における「物の紛失・散乱を減らすこと」が挙げられています。その課題を解決するため、当社が永年培ってきた貼付剤の技術を用いて壁やテーブルに貼付するだけで、ボールペンやナイフ・フォークなどの食器まで簡便に固定することができる「Fixpace」の開発を行いました。「Fixpace」は2022年10月6日に打ち上げられた若田宇宙飛行士が搭乗したクルードラゴン宇宙船(Crew-5)に搭載されました。

Fixpace®

キッザニア福岡「医学研究所」パビリオン出展

久光製薬はKCJ GROUP 株式会社(以下、KCJ GROUP)が企画・運営する「キッザニア福岡」において、当社がオフィシャルスポンサーとなる「医薬研究所」パビリオンを2022年9月21日にオープンしました。当社とKCJ GROUPは、「医薬研究所」パビリオンでの体験を通して、こども達に研究を重ねて開発された商品が世の中に出る「モノづくり」の楽しさを肌で感じてもらうとともに、本体験が実社会で生きる力を育むための学びの一助となることを期待しています。

さが美人Ⓡアスパラガス(ジェルシートマスク/化粧水)
さが美人Ⓡ有明海苔(ジェルシートマスク/化粧水)
©KCJ GROUP

地産地消の商品開発

Lifecellaさが美人

久光製薬の化粧品ブランドLifecella(ライフセラ)の「さが美人シリーズ」は、創業の地「佐賀」における“地産地消”をコンセプトとした「佐賀県ご当地コスメ」です。「佐賀の恵みを無駄なく使いたい」「佐賀産の良い成分をもっと広めたい」「佐賀に住む人や佐賀を訪れた人に使って実感してもらいたい」という想いから、県・市・県内企業の皆様と連携して、“佐賀県産”にこだわって開発し、現在、佐賀エリアを中心としたお土産ショップや道の駅などで販売しています。
また、2022年3月に新発売した「さが美人アスパラガス(ジェルシートマスク/化粧水)」や「さが美人有明海苔(ジェルシートマスク/化粧水)」は、通常出荷時に廃棄されてしまうアスパラガス・有明海苔の端材を有効活用しており、エコにも配慮したコスメとなっています。

さが美人Ⓡアスパラガス(ジェルシートマスク/化粧水)
さが美人アスパラガス
(ジェルシートマスク/化粧水)
さが美人Ⓡ有明海苔(ジェルシートマスク/化粧水)
さが美人有明海苔
(ジェルシートマスク/化粧水)

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