サステナビリティ
社会
地域社会とのかかわり
久光製薬は、事業活動に加え、さまざまな社会課題の解決に取り組むことが重要であると考えています。地域社会に密着したNPO法人や市民団体を人的・物的資源で支援し、協働することで少しでも社会課題の解決につなげたいと考えています。また、財団の支援を通じて、医学・薬学の振興や啓発を図っています。
スポーツイベントの支援
各種スポーツの振興と人々の健康づくりを目的として、さまざまなスポーツイベントへの協賛を行っています。ゴルフの国内公式戦「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」への特別協賛をはじめ、市民マラソン、スポーツクライミングなどの 支援を行っています。2021年には、D.LEAGUE 21-22 SEASON 、ブラックラムズ東京 ラグビー ホストゲーム、東北楽天ゴールデンイーグルス サロンパスデー2021へ協賛しました。


東北楽天ゴールデンイーグルス
サロンパスデー2021の様子
佐賀県および佐賀県スポーツ協会との連携協定
久光製薬は、佐賀県および佐賀県スポーツ協会と「SAGAスポーツピラミッド構想(以下「SSP 構想」)」の推進を目的とした連携協定を2021年5月に締結しました。SSP構想は、佐賀県から世界に挑戦するトップアスリートの育成を通じ、「スポーツの力」を生かした人づくり、地域づくりを進めることを目指しています。佐賀県から世界に羽ばたくアスリートの育成に取り組むSSP構想に賛同し、佐賀県のスポーツ振興ならびに地域活性化に貢献したいとの思いで、本協定を締結しました。本協定に基づき、連携事項に関する取り組みを進めてまいります。
●連携事項と具体的な取り組み
- (1)中学生および高校生アスリートのための寮整備に関する事項
- (2)その他、必要と認める事項
久光製薬が保有する寮を佐賀県鳥栖市内の中学校および高等学校に通学する中学生および高校生アスリートのために活用すること 等
鳥栖市との連携協定
久光製薬と「久光スプリングス」の運営会社であるSAGA久光スプリングス株式会社および鳥栖市は、バレーボール事業を通じたさらなる地域・経済の活性化を目的とした連携協定を締結しました。久光スプリングスの活動を通じて、鳥栖市の皆さまに夢や感動、活力をお届けする環境づくりを支援するとともに、スポーツ産業の成長により一層貢献してまいります。
●連携協定の具体的な取り組み
- (1)スポーツの振興に関すること
・久光スプリングスによるバレーボール教室や公開練習の実施 - (2)青少年の健全育成に関すること
・久光スプリングスによるジュニア選手との交流 - (3)地域及び久光スプリングスの情報発信に関すること
・久光スプリングスによる鳥栖市の情報発信
・鳥栖市による久光スプリングスの情報発信 - (4)久光スプリングスの活動促進及び、練習環境に関すること
久光スプリングス
1948年に社内のクラブ活動として発足した女子バレーボール部は、「久光スプリングス」として現在V1リーグに所属し、国内外の大会に参加しています。
次世代スポーツ選手の育成にも力を入れており、子どもたちに向けて、久光スプリングスの選手によるバレー教室、スプリングスアカデミーを開催しています。
2023年春、佐賀県鳥栖市に新たな練習拠点「サロンパスⓇアリーナ」が完成するのを前に、「久光スプリングス鳥栖サテライトオフィス」を鳥栖市に開設しました。
今後、佐賀県、鳥栖市のイベントへの参加やバレーボールの普及活動を通じて、豊かで活力のある街づくりに貢献してまいります。今後の活動にぜひご期待ください。

海外グループ会社での取り組み
●久光インドネシアのSNSを活用したコミュニケーション
久光インドネシアでは、「共に進もう! 久光団結祭 新パッケージのサロンパスを成功させよう!」の合言葉のもと、全従業員が2021年8月から出荷開始しましたサロンパス新パッケージをいち早くお客さまにお知らせするために自身のSNSを活用することで発信しました。

●久光ベトナム サロンパス体操
久光ベトナムではサロンパス体操で体力促進を呼びかけました。SNSを活用して社内外から動画を募集し、302件の投稿がありました。久光ベトナムの社員が応募した動画では「久光ベトナムは世界中の医療従事者に感謝しています」という医療従事者への応援メッセージを配信しました。

●久光ブラジル・久光インドネシアでの取り組み
久光ブラジルでは、ソーシャルディスタンスフロアステッカーを作成し、取引先に配布いたしました。新型コロナウイルス感染予防対策として活用されています。また、久光インドネシアでは、最前線で活動している医療関係者の支援を目的として、医療機関へサロンパスの提供を実施しました。

献血活動
九州本社および宇都宮工場では年に2回、血液センターの献血バスを招き、献血活動を実施しています。新型コロナウイルスの影響により血液が不足していましたが、2021年度も多くの従業員が積極的に参加しました。
久光製薬株式会社ほっとハート倶楽部
2007年、創業160周年記念事業の一環として、マッチングギフト制度「久光製薬株式会社ほっとハート倶楽部」を設立しました。
当倶楽部の趣旨に賛同した役員および従業員による拠出金と、当社からの同額の拠出金を運営基金として、国内外で活動しているNPO法人や市民団体を支援しています。設立から15年目となる2021年度までに、支援した団体は延べ524団体にのぼり、2021年度は、44団体を支援団体として総額440万円を寄付しました。
●2021年度寄付金贈呈先(一例)
寄付先 | 主な活動内容 |
---|---|
特定非営利活動法人 奥雲仙の自然を守る会 |
環境保全、地域振興 |
特定非営利活動法人 明日のたね |
災害ボランティア、防災啓発 |
特定非営利活動法人 白神ネイチャー協会 |
世界遺産地域周辺でのブナの森づくり |
特定非営利活動法人 交通遺児等を支援する会 |
交通事故被災者遺族への支援 |
特定非営利活動法人 地球の緑を守る会 |
環境保全 |
特定非営利活動法人 フードバンクさが |
フードバンク・フードドライブ事業 |
特定非営利活動法人 もったいないジャパン |
フードバンク事業 |
特定非営利活動法人 HANDS |
途上国支援 |
フォーリナーサポートクラブ | フィリピン貧困地域への物的支援 |
特定非営利活動法人 あいらんど |
障がい者支援 |


医療福祉の向上
久光製薬は、重粒子線によるがん治療を通じて、国内外における医療・福祉の向上とがん治療の進歩・発展およびがん撲滅の達成に寄与し、患者様のQOL向上に貢献する事を目的に、 2022年8月に九州国際重粒子線がん治療センター(サガハイマット、佐賀県鳥栖市)を運営する公益財団法人佐賀国際重粒子線がん治療財団へ1,000万円を寄付しました。
災害支援活動
久光製薬は日本赤十字社と「災害時における支援協力に関する協定」を2020年1月31日に締結しました。災害が発生した際には物資の提供や義援金等による支援を行っています。
2021年度は令和3年8月大雨災害の際に、200万円の義援金を贈呈しました。さらに、支援物資としてリフレッシュボディシート5,040枚を提供し、被災地で活用されました。
支援活動 | 概要 |
---|---|
海外たすけあい 街頭募金 |
日本赤十字社が毎年12月に主催する海外たすけあい街頭募金に1996年から協力しています。2021年度は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から街頭での募金活動は行わず、全国12拠点に募金箱を設置し、総額231,236円を日本赤十字社へ寄付しました。 |
献血活動 | 九州本社および宇都宮工場では年2回、血液センターの献血バスを招き、献血活動を実施しています。新型コロナウイルスの影響により血液が不足していましたが、2021年度も多くの従業員が積極的に参加しました。 |
国内外の 災害支援活動 |
2020年度は令和2年7月豪雨災害による被災者支援のため、義援金として「久光製薬株式会社ほっとハート倶楽部」と合わせて500万円を贈呈しました。 |
「災害時における 支援協力に 関する協定」締結 |
地震や台風等の災害発生時に、災害応急対策や災害復旧対策が円滑に実施されることを目的として、被災者、災害対応に当たる日本赤十字社職員ならびに赤十字ボランティア等のニーズに応じて、提供可能な物資を日本赤十字社に無償提供します。2020年度は令和2年7月豪雨災害の際に、HisamitsuⓇアイスタオルやエアーⓇサロンパスⓇアイシングスプレーなどを無償提供しました。 |


財団支援
●公益財団法人
中冨健康科学振興財団
当財団は、久光製薬元会長・故中冨正義氏による私財の提供および久光製薬株式会社からの創業140周年を記念した資金提供により設立されました。健康増進に関する科学研究助成を行うことにより、国民の健康の維持・増進を図り、活力ある豊かな経済社会の実現に寄与することを目的として活動しています。
2021年度は97名に対して総額1億3,250万円を助成しました。
●公益財団法人 中冨記念財団
久光製薬創業145周年記念事業として、1995年に設立された「中冨記念くすり博物館」(佐賀県鳥栖市)は、2010年より当財団にて運営しています。佐賀県製薬業の礎となったくすりに関する産業文化を後世の人々に伝え、くすりの知識や歴史・文化を学べる場として皆さまに親しまれています。佐賀県鳥栖市東部と基山町一帯で発展した「田代売薬」に関する資料をはじめ、日本や世界のくすりにまつわる歴史的な資料を展示し、2016年には展示資料の一部が「佐賀県重要有形民俗文化財」に指定されています。また、2021年4月には車いすやベビーカーなどでも安心して見学できるデザインを取り入れて、リニューアルオープンしました。

●公益財団法人 中冨スポーツ振興財団
当財団は、スポーツ団体の行う活動、スポーツ大会、選手および指導者等の育成に対する助成を行い、スポーツの普及・振興、競技力の向上を通じて、心身の健全な発達および豊かな人間性を涵養することに寄与することを目的としています。2019年7月に一般社団法人中冨スポーツ振興財団として設立し、2020年3月に公益財団法人の認定を取得しました。
2021年度は佐賀県内の16団体17事業に対して合計1,086万6千円の助成を行いました。
地産地消の商品開発
●LifecellaⓇさが美人Ⓡ
久光製薬の化粧品ブランドLifecellaⓇ(ライフセラⓇ)の「さが美人Ⓡシリーズ」は、創業の地「佐賀」における“地産地消”をコンセプトとした「佐賀県ご当地コスメ」です。「佐賀の恵みを無駄なく使いたい」「佐賀産の良い成分をもっと広めたい」「佐賀に住む人や佐賀を訪れた人に使って実感してもらいたい」という想いから、県・市・県内企業の皆様と連携して、“佐賀県産”にこだわって開発し、現在、佐賀エリアを中心としたお土産ショップや道の駅などで販売しています。
また、2022年3月に新発売した「さが美人Ⓡアスパラガス(ジェルシートマスク/化粧水)」や「さが美人Ⓡ有明海苔(ジェルシートマスク/化粧水)」は、通常出荷時に廃棄されてしまうアスパラガス・有明海苔の端材を有効活用しており、エコにも配慮したコスメとなっています。

(ジェルシートマスク/化粧水)

(ジェルシートマスク/化粧水)