サステナビリティ

ごあいさつ

一大変革を迎えている社会に
おける久光製薬の役割

新型コロナウイルス感染症による社会影響が続き、これまでの社会活動があらゆる面で再検討されています。医療の関連する問題は元より、各国での格差・グローバルでの格差、気候変動をはじめとする各種環境、生態系にも関わる生物多様性の問題、労働環境など、まさにESGに関わる課題が現実のものとして顕在化してきました。こういった各種課題への対応は、今後も引き続き全ての人がかかわる課題として多くの改善施策が実行に移されていくものと考えられます。

様々な課題が指摘された中ではありましたが、無事に開催された東京オリンピック・パラリンピックは、大きな混乱もなく多くの感動と前向きな光をともしてくれたものと感じています。「世界の人々」が集い、その力を示してくれたことは、オフィシャルパートナーとして関わった当社にとっても多くの示唆に富むものでした。1847年の創業以来「世界の人々のQOL向上を目指す」という経営理念を掲げてきた久光製薬は、あらためて「QOLとは何か?」を自ら考え、すべてのステークホルダーと協議して新たな社会創りに貢献していきます。人々の生活の根幹ともなる環境やグローバル、コミュニティ単位での社会的な状況の改善など当社が担っていける部分は少なくないものと信じています。

第7期中期経営方針と
ESGの推進

このような大きな変革が進む中、久光製薬グループは第7期中期経営方針を発表しました。『「手当て」の文化を、世界へ。』という使命を掲げ、本業においては、「痛みのケア」に留まらないこれまでの蓄積した知見を活かした広い領域へのアプローチを通じてQOLの向上を目指していきます。

環境面においては、2050年GHG排出ネットゼロという日本政府、グローバルでの方針を率先して達成することが重要です。国内事業ではこれまでの取り組みより、2013年比で約30%の削減を進めてきましたが、ネットゼロへの道のりは容易ではありません。エネルギー源の見直し、原材料や製造工程の検証、サプライチェーンを含む包括的な改善、お客様での廃棄まで含めたバリューチェーンにわたる環境負荷の削減といったあらゆる手段に真剣に取り組み、さらに事業推進と並行させる必要があります。自社だけでは不可能なこともあるかと思われますが、あらゆるパートナーとの連携も含め、果敢に進めていきます。

資源の有効活用・廃棄物削減も気候変動ともかかわる重要な課題です。医薬品としての品質にも関わる梱包手段の限界もありますが、固定観念や既成概念にとらわれず、チャレンジを続けていきます。

社会面においては、人権、雇用など人に関わる課題が大きな問題になってきています。自社グループ内はもちろんのこと、コミュニティにおける役割を踏まえ、より広い視点をもって改善を図っていきます。

品質・安全面においては、2021年8月に行政処分を受けた経緯を踏まえ、抜本的な改革を図りました。百年を超える企業として、守るべきものは守り、改めるべきは勇気をもって改めていくことを全社員、一人ひとりが心にとめ、皆さまの信頼を得られるよう取組みを進めていきます。ガバナンス面での問題も企業文化ともかかわる重要な課題です。組織の硬直化はないか、適切なガバナンスが働いているかなどを見直して必要な改革を進めていきます。

久光製薬グループが社会に対して果たすべき役割は、優れた製品・サービスの提供を通じて世界の人々のQOL向上に貢献することです。その実現のためには法令遵守にとどまらない高い倫理観と誠実な行動が全従業員に求められます。今回の処分をその徹底のための契機として取り組んでいく所存です。

ステークホルダーの皆さまと
ともに歩みを続けていきます

経営理念、第7期中期経営方針における企業使命を実現するためには、「久光らしさ」が重要です。しかしながら独りよがりのものであっては、間違った方向に進む恐れもあります。ステークホルダーの皆さまから忌憚ないご意見をいただき、ともに「久光らしさ」を考え、実現していきたいと思います。

今後も当社グループはステークホルダーの皆さまのご期待にお応えしながら、社会とともに成長し続けられるようグループを挙げて取り組んでまいりますので、変わらぬご支援をよろしくお願い申し上げます。最後に、新型コロナ感染症に罹患された方々と関係者の皆さまにお見舞い申し上げますとともに、献身的に尽力されている医療従事者の皆さまに心より敬意を表します。

代表取締役社長 中冨一榮

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