企業情報

従業員とのかかわり

労働安全衛生

久光製薬は、従業員の安全と健康およびいきいきと働ける職場環境の確保が重要であると考えています。そのために、管理体制の構築、関連する社内規定の充実および安全衛生委員会等の開催を行い労働災害の防止や安全衛生確保に取り組んでいます。

管理体制

久光製薬は、従業員の安全衛生の向上を図るために、各事業場の特性・規模に応じた安全衛生委員会を設置し運用しています。毎月1回開催される安全衛生委員会では、産業医による職場巡視で発見された問題点や労働災害発生時の原因究明などを審議・共有し、労働災害や健康被害の再発防止に努めています。全従業員が安全に安心して働くことができる職場環境を目指し、労使一体となり管理体制の強化に努めています。
九州本社および宇都宮工場では、ISO45001の認証を取得し、EHSマネジメントシステムの下で運用されています(体制図は24ページ参照)。

安全衛生委員会での取り組み

リスクアセスメントの実施により事故の未然防止に努めるとともに、防災意識を高め、労働災害の削減に努めています。
当社では、安全衛生委員による職場巡視を毎週実施し、安全衛生上の改善点等について確認を行っています。
具体的な取り組みとして、騒音、塵埃、照度など職場環境測定を定期的に実施し、環境基準を管理し改善に努めています。また、有機溶剤などを取り扱う作業環境の改善や、作業者への保護具の管理指導の徹底を図っています。
2019年度労働災害の発生件数は、11件の労働災害、2件の休業災害が発生し、労働災害度数率は0.55%でした。

労働災害発生件数の推移

化学物質の安全管理

久光製薬の研究所や工場では、新規化学物質を使用する場合には、各部門において安全性を評価し、当該化学物質を取り扱う従業員に周知徹底させ、災害防止に取り組んでいます。2016年6月施行の労働安全衛生法改正による化学物質の有害性・危険性評価の義務化に伴い、使用している化学物質について随時在庫確認を行い必要な対応を取っています。また、継続的に作業環境測定を行い、安全管理を推進しています。

災害対策への取り組み

全事業所で年2回、火災や地震を想定した防災訓練を実施しています。事業所ごとに、起こりうる被害を具体化し、訓練に取り組んでいます。
また、AED使用訓練や負傷者搬送、消火訓練なども行い、有事の際に速やかに対応できる手順の確認を行っています。
訓練で明らかになった課題を事業所ごとに精査し、防災対策の向上に努めています。

災害対策への取り組み
防災訓練のようす(九州本社)

従業員のメンタルヘルス

久光製薬は、メンタルヘルス不調者やストレスチェックの結果に対して、随時産業医によるカウンセリングを行い、フォローアップを行うとともに、休職者には職場復帰プログラムを準備して円滑な復職ができるよう支援しています。

健康診断の実施

全従業員を対象とした健康診断において、生活習慣病健康診断の法定対象年齢が40歳以上であるところ、対象を35歳以上まで広げ、希望者には、人間ドックなども受けられる体制にしています。特定の化学物質を取り扱う従業員に対して、法定の特殊健康診断を実施しています。健康診断の結果をもとに、面談による生活習慣の改善や再検査・精密検査の徹底促進を行っています。

車両運転の安全対策

久光製薬は、自動車安全運転に対する意識を高め、交通事故を防止するための取り組みを推進しています。
2019年度の営業車両による事故は104件(前年比70.3%)であり、2015年より減少傾向にあります。
2016年度より営業車両にテレマティクスを導入し、危険運転挙動を把握するとともに、安全運転教育やエコドライブの意識向上に努めています。
また、2020年8月よりドライブレコーダー搭載車を導入してさらなる安全対策に取り組んでいます。
さらに、2021年までに衝突被害軽減ブレーキ付車両の全車両導入を目指しています。

MR事故件数の推移

海外での労働安全衛生および
災害対策の取り組み

久光ベトナムは、2019年9月27日ベトナムドンナイ省ドンナイ運動公園において開催された消火訓練大会(消火タイムトライアル)へ参加しました。従業員は、災害時の行動の確認や知識の共有を図るとともに、「自助・共助」、「多様な主体の連携」および「防災力の向上」など、災害に対する広範囲の意識向上に努めました。このように当社は、活動する地域社会とのパートナーシップを大切にし、さまざまな活動に取り組んでいます。
(主催:ドンナイ省消防委員会、参加企業数:137社)

海外での労働安全衛生および災害対策の取り組み
消火訓練大会参加

その他の活動

拠点 表題 概要
インド
ネシア
防災訓練、
安全衛生
シドアルジョ本社工場では、火災や地震を想定した避難訓練を実施しています。有事の際には従業員が適切で速やかな行動ができるよう、救命訓練も実施しています。そのほか、安全衛生委員の定期的な巡視活動により、労災を未然に防ぐべく取り組んでいます。
ベトナム 消防、
救命訓練
ドンナイ省消防公安指導の下、消防、救命訓練を行いました。消火器を使用した消火訓練や、1次救命処置の指導、ホースを使用しての放水訓練を行い、有事の際の初期消火活動や一次救命処置に備えています。
安全衛生教育 全社員を6グループに分けて、外部から講師を招き、安全衛生教育を実施しています。教育の内容は、安全衛生活動に関する法律、基本的な知識となっています。
ブラジル 社内防災週間 労働安全技術者が社内消防隊のメンバーと共に、職場での事故や職業病を防ぐための意識の向上を目的とするイベントを開催しています。
社内消防隊の
形成
毎月2回土曜日に火災の予防、応急処置、そして建物居住者の避難の訓練を行います。毎年、火災が発生した場合に備えて、避難訓練を実施しています。
事故防止
社内委員会の
訓練
社内消防隊が従業員の事故や職業病の予防に対する意識を高めるために従業員に対して研修を行っています。
新入社員との
労働安全の
研修
新入社員に対して、健康と安全のポリシーを構成する基本原則に取り組むとともに、リスク、規則、手順に関する必要な知識とガイダンスを新入社員に提供し、より良い職場環境を整えています。

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