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TDDS

最先端の医薬品開発で注目される、久光のTDDS技術

「貼るだけで患者さんの苦痛を軽減してあげたい」その思いを胸に、TDDS製剤の研究・開発を地道に行っています。

TDDSに集中した研究・開発

私たちはすべての人々が健康で幸せに暮らせるように、様々な医薬品の研究・開発を行っています。特に、貼って皮膚から薬を送りこむ経皮薬物送達システム(TDDS:Transdermal Drug Delivery System)に基づいた商品開発に力を注いでいます。TDDS製剤は幅広い疾患領域での応用が期待される剤型です。これまでは、経皮吸収が困難であった薬剤をTDDS化し、患者さんのQOL向上にお役に立てるよう日々研究しています。

TDDS(経皮薬物送達システム)のしくみ

TDDS製剤を皮膚に貼ると、放出された薬物は皮膚に移行します。皮膚では、主に角質層を経て表皮中に送り込まれ、さらに真皮を透過して毛細血管より吸収されることで体内に送り込まれます。

TDDS(経皮薬物送達システム)のしくみ

TDDS化のメリット

  • ・適切な血中濃度を長時間にわたり維持することができる。
  • ・肝臓での初回通過効果を回避できる。
  • ・消化管への副作用が低減できる。
  • ・小児や高齢者など嚥下困難な患者さんへも投与可能である。
  • ・副作用が発現した場合にも剥離により簡単に投与中断ができる。
  • ・飲水を必要とせず、いつでも服薬できる。

QOLを向上するTDDS技術・TDDS製剤の製法

1.DermaLight®Technology(ダーマライト®テクノロジー)

使用しているときには確実に付着してはがれず、はがすときには痛みがないようにするための技術です。同じ場所に連続して貼る場合でも、皮膚への刺激を最小限に抑えることができます。
モーラス®テープにこの技術を応用しています。

2.TransDermaSal®Technology(トランスダーマソル®テクノロジー)

経口薬剤や注射剤に使用されることが多いナトリウム塩や塩酸塩など、水溶性の高い薬物をそのままの形で非水系基材(テープ基材)に含有させることを可能にします。これにより、今までTDDS製剤に出来なかった薬物を皮膚から投与できるようになります。

3.Gel Patch Technology (ジェルパッチ テクノロジー)

ジェル状の膏体により多くの水分を含有させながら、付着性に優れた貼付剤にする技術です。水分を多く含むので、皮膚への刺激や剥離時の痛みを低減させ、保湿を目的とする化粧品にも応用されています。
モーラス®パップXRやライフセラ®にこの技術を応用しています。

4.Microneedle Technology(マイクロニードル テクノロジー)

マイクロニードルという微細な突起物により角質層の下に直接薬剤を送達させる新たな技術の開発も積極的に行なっています。
マイクロニードルは、その構造上、角質層バリア機能の影響を受けないため、従来注射剤として使用されていた薬剤を経皮的投与にすることも可能です。

マイクロニードル テクノロジー

5.TDDS製剤の製法改良

付着性に優れ、皮膚への刺激が少なく、はがすときも痛みが少ない、このような製法の開発を行い従来の製法に満足することなく改良を続けています。

サロンパス®

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