中冨記念くすり博物館

Nakatomi Memorial Medicine Museum






くすり博物館 航空写真


中冨記念くすり博物館は、佐賀県鳥栖市神辺町にあります。 ここは鳥栖市の東にあたり、「田代売薬」のさかえた地域です。 現在もこの地域には多くの製薬業者が存在しており、佐賀県を代表する産業の一つとなっています。

くすり博物館 正面玄関


当博物館は、イタリアの彫刻家、チェッコ・ボナノッテ氏によってデザインされています。



エントランスにはイタリアの彫刻家
チェッコ・ボナノッテの作品が展示されています。
生命の種子
SEMI DI VITA
チェッコ・ボナノッテ 作
この作品は「生命の種子」という名の通り、誕生から現在、そして未来へと続く生命の流れを抽象的に示しています。




1階展示室

アルバン・アトキン薬局

19世紀末(約100年前)にイギリス・ロンドン郊外のハムステッドに建てられた薬局(調剤薬局)をそのまま移設展示しています。
他にも1階ではくすりの「かたち」や くすりが「できるまで」についての展示を行っています。
ここでは私達と密接な関わりを持った「現代のくすり」について知ることができます。

2階展示室

2階では日本の薬の文化や歴史、田代(佐賀県鳥栖市の東半部と佐賀県三養基郡基山町あたり)で栄えた田代売薬、自然界からとれるくすり、またはその原料となる生薬の展示を行っています。 左の写真は江戸時代の薬局"薬舗"を再現している様子です。

田代売薬

当館では江戸時代中期に発達した、田代の「配置売薬」の資料を展示しています。
配置売薬とは富山・大和(奈良)・近江(滋賀)・田代で栄えたくすりの販売業のことで、 民家を回り、作った薬を預け、半年から一年後に再びその民家を訪れたときに使用したくすりの代金を頂いて新しい薬を補充する、という方法でくすりを売るというものです。
この4つの配置売薬は「日本の四大売薬」と呼ばれています。

生薬


薬の原料となるものです。 当館では、約100種ほどの生薬を展示しています。
生薬は、その由来により「鉱物性」、「動物性」、「植物性」の3種に大別されます。
下に示しているのはそれらの内の代表的なものです。
鉱物性生薬
紫石英(シセキエイ)
鎮静・鎮咳薬となる。
動物性生薬
海馬(カイバ)
タツノオトシゴ類のイバラタツを乾燥したもの。
難産の薬。強壮、鎮痛薬となる。
植物性生薬
人参(ニンジン)
一般に「朝鮮人参」、「薬用人参」と呼ばれる。
強壮・強心・健胃・補精・鎮静薬となる。
田代売薬で初めて許可された薬、「気応丸」も人参が主剤である。

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