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更年期チェック

ホルモン補充療法(HRT)の経験者アンケート

これまでにホルモン補充療法(HRT)を受けたことがある、または現在受けているという40~50代の女性500名に、治療期間や平均費用などのアンケート調査を実施しました。そのアンケート結果とともに調査を監修した「さがらレディスクリニック」院長 相良洋子先生のアドバイスもご紹介します。 調査:QLife(2014年10月実施)

ご監修:相良 洋子 先生
  • どう改善した?
  • Before After
  • 費用は?
  • 今後も続ける?
  • もう少し知りたい!
  • 体験エピソード

ホルモン補充療法(HRT)を受けてどう改善したの?HRTを受けて、実際に症状がどのように改善したのか、アンケートの結果を見ていきましょう。

HRTを始めてから、更年期障害の症状は改善しましたか。

調査ノート

HRTを始めて更年期障害の症状が「改善」「やや改善」したと答えた患者さんは約7割でした。

HRTを始めてから、実際に改善したと思う症状を教えてください。

調査ノート

HRTで改善した症状は「急に顔がほてる」「汗をかきやすい」「頭痛、めまい、吐き気がよくある」の順でした。これは、患者さんが悩む「特に辛い」症状とも一致していました。

HRTを始めてから、更年期障害の症状の他に良くなった点はありますか。

調査ノート

もっとも多かったのが「気分(心の状態)」で、約6割の方がよくなったと回答しています。

HRTにより、QOL(生活の質)はどのように改善しましたか。

ホットフラッシュの改善

  • ホットフラッシュのせいで、仕事中も何度も手を休めなくてはならなかったが、それが劇的に改善した。外出時、大判タオルが手放せず、汗を気にしなくても良いような服装しかできなかったが、それを気にせずに済むようになった。
  • ホットフラッシュだけはすっかりでなくなった。真冬でも顔が真っ赤になっていたので、それを気にすることはなくなった。
  • 急なほてりがなくなり、煩わしさが軽減した。
  • ホットフラッシュで仕事中や人と話している時なども大量に汗をかいたり暑くなったりして恥ずかしい思いをしたり気まずい思いをしたけれど、その症状が改善されて気持ちよく仕事が出来るようになり、気分も上向きになった。その結果生活の質が向上した。
  • 汗が突然吹き出すことがなくなったので、タオルで顔や頭を拭きまくることがなくなった。
  • 仕事中にホットフラッシュが起こらないので、仕事に集中できる。

めまいの改善

  • めまいが改善され、車の運転や仕事への不安がなくなった。
  • めまいは休日に起こることがほとんどだったので、家事がおろそかになっていたがそれも改善して外出も不安がなく出かけることができる。
  • めまいは全くなく、イライラしなくなった。
  • ひどかっためまいの症状が軽減し、外出が怖くなくなった。具合の悪い状態が更年期のせいだとはっきりしただけでも精神的に楽になった。

その他全身症状の改善

  • 片頭痛で寝込むことがなくなり冷えとのぼせもとまり家事がスムーズにこなせた。
  • 定期的に生理がくることによって、生活の計画性が滞りなくできること。生理がこないと女性として不安定になりやすいが、リズムを取れることで心が安定する。
  • 全身の冷え切った感じがなくなったばかりか、眠りの質が良くなり、生活するのが楽になった。

その他全身症状の改善

  • イライラが減って気分的に楽になった。
  • イライラや落ち込みがなくなり、家族に迷惑をかけることが減ったし自分でも楽しく日々をすごせるようになった。
  • 家事労働が以前よりスムーズになった。以前よりも前向きになった。
  • 外出もままならなかったが、少しずつ外出できるようになった。夜もよく眠れるようになった。
  • 一時は性格がびっくりするくらい暗くなってしまったがそれもずいぶんよくなった。

調査ノート

「汗を気にしなくてもよくなった」「車の運転や仕事への不安がなくなった」「煩わしさが軽減した」などQOLが改善したという声が多く聞かれました。

ドクターズコメント

HRTによりホットフラッシュの症状が大きく
改善したという患者さんが多くなっています

実際に患者さんを診ていても感じることですが、HRTは更年期障害の症状のなかでも「急な顔のほてり」「汗をかく」といった、いわゆるホットフラッシュの症状改善に効果があります。特に働く女性は、ホットフラッシュが仕事面に大きく影響するためか、HRTの効果を実感している方が多い印象を受けます。

ホルモン補充療法(HRT)を受けて実際の効果はどうなの?生活はどのように変化したのか、逆に悪くなったという点も含めて伺いました。

HRTであなたのQOL(生活の質)がどの程度変わりましたか。HRTの「前」「後」で、仕事・勉強・家事・睡眠・外出などの日常生活に、更年期障害がどのくらい支障をきたしていたか教えてください。

調査ノート

HRTを始めてから、悪化した症状や悪くなった点があれば教えてください。(自由回答、一部抜粋)

悪化した症状

  • 体重が増えた。
  • 頭痛と疲れが出た。
  • 生理のような出血が2週間近く続くし、量が多い日が増えた。
  • 薬の副作用のためか、ときどき吐き気などがある。
  • 吐き気が出たり、具合が悪くなった。

効果不十分

  • 効果なく 1回で辞めた。
  • あまり改善しないので、やめて、がまんしてその症状と付き合うことにした。

HRTに対する満足度を教えてください。

調査ノート

約6割の方がHRTに「満足」「やや満足」と回答し、満足度が高い方ほど「もっと早く受けていればよかった」と感じる方の割合も増えるという結果になりました。

ドクターズコメント

HRTでQOL(生活の質)は改善します

HRTを受けた方の多くが治療に満足と回答していますが、その一方で効果が十分に現れない患者さんもいます。そういう際も自己判断で中止してしまわず、必ず医師に相談してください。更年期障害にはHRT以外の治療法もあります。

ホルモン補充療法(HRT)にかかる費用はどのくらい?HRTを受ける上で気になるのが治療費用。1か月あたりの平均費用などを調査しました。

HRTで実際にかかった1か月あたりの平均費用を教えてください。※検査代を含まない金額を教えてください。

調査ノート

HRTで実際にかかった費用は約6割の方が1か月あたり5,000円未満と回答しています。中でも最も多かったのが「1,000〜1,999円」でした。

HRTの費用は、治療効果に対して妥当だと思いますか。

調査ノート

2,000円を境に金額の妥当感に大きく差がありました。1,000円~2,000円未満では65.7%が「妥当」と回答したのに対し、2,000円~5,000円未満では妥当と回答したのは32.0%でした。

今後もホルモン補充療法(HRT)を続ける?今後もHRTを続けたいか、また、満足度と実施意向の関係性も調べてみました。

今後のHRTの実施意向を教えてください。

調査ノート

今後のHRTの実施意向は「今はHRTを受けておらず、再開するつもりもない」が最も多い結果となりましたが、この結果を現在HRTを受けている方のみに限定した結果では、約8割の方が「今後も続けたい」と回答しました。この結果は満足度が高い方ほど治療継続の意向も強いことが分かりました。

ホルモン補充療法(HRT)についてもう少し知りたい!HRTの治療期間は?始めると決めたきっかけは?HRTの気になる色々を調査しました。

あなたが更年期障害の症状(急に顔がほてる、汗をかきやすい、息切れ・動悸がするなど)を自覚してから、実際に病院やクリニックを受診するまで、どのくらいの期間がかかりましたか。

HRTを受けると決めた、1番強いきっかけを教えてください。

調査ノート

半数以上が受診までに4か月以上かかっていました。 また、HRTを受けると決めた1番強いきっかけは約4人に3人が「医師からの勧め」 と回答しました。

HRTでの治療期間を教えてください。

432

調査ノート

HRTの治療期間で最も多かったのが「1〜3年」。それ以外の方も「1年以内」など3年以内に治療を終える方が多い結果でした。

ドクターズコメント

正しい知識を持って治療すれば生活の質も改善する

私が最初にHRTを処方した25年前と比較すると、最近は、患者さんも更年期障害についての知識をお持ちになっていることが多くなり、我慢せずに辛くなったら受診をするという方も増えてきています。

最初は副作用などが心配だからと別の治療法で治療を進めても、HRTに切り替えて症状が改善した患者さんもいらっしゃいます。正しい知識を持って治療を継続すれば、日常の生活も大きく改善すると思います。『更年期障害は生命にかかわる病気ではないから』などと言われ、いくつもの病院を転々とする患者さんもいらっしゃるのですが、最近は理解のある医師も増えてきています。更年期障害に詳しい医師をインターネットで検索することができますので、近くのクリニックや病院を探してみると良いと思います。

当院に30代の頃から通っていたある患者さんは、HRTについての話をしていたので、いざ更年期障害が起こったときにすんなりとHRTを選択することができました。このように日ごろから相談できる場所を持っておくことで、辛い症状も軽いうちに改善することができます。医師とコミュニケーションを密にして、正しい知識を持っていれば不安に感じた時も相談しやすいと思います。辛い症状が現れたらひとりで悩まず、医療機関を受診し、相談をしてみてください。

ホルモン補充療法(HRT)体験エピソード 実際に体験した女性の生の感想を集めました。

効果について

  • 受けたことで日常生活が安心して送れるようになった。
  • 生理の周期が管理されているのでとっても楽。生理前の胸のはりやのぼせもなくなって良かった。
  • 受診した際はほてりや発汗であまり人前に出たくなかった。治療を受けてからぜんぜん気にならなくなった。かなり症状は改善している。先生が女医で何でも相談できるのが良かった。
  • ホットフラッシュが始まると目を開けていられないほど汗がでて、周囲の人から具合が悪いのでは!?と心配されたりもしたが今ではホットフラッシュの大汗が止まって日常生活が楽になった。
  • 受け始めた頃は劇的に症状が改善するといった印象はありませんでしたが、用事が立て込んで治療の期間が開いたりすると、また不快感が戻ってくるのでやはり効いているんだなと実感します。

費用について

  • 保険がきいて医療費の負担もそんなにかからずに生活の質が向上するのでありがたいと思う。
  • 保険がきいたのでそんなに費用もかからなくてよかった。でもどこまで続けるか迷った。
  • 低用量ピルをいったんやめてホルモン量の検査を受けて結果を先生に聞いたら、
    「更年期真っ只中です」と言われて思わず笑ってしまいました。ピルは保険がきかなくてやや高くつきましたが、ホルモン療法は保険がきくので、医療費が安くなってよかったです。
  • 主治医に勧められてしばらく続けたが、高いし通うのも大変でやめてしまった。

リスクについて

  • 治療することによって、定期的に産婦人科に行って色々調べるので女性特有の病気や他の病気とかもケアしやすくなると思う。
  • 月1で通院することで医者から乳がんや子宮筋腫や子宮けいがんの検診を促されるので、症状がないと面倒くさくてどうしても後回しにする婦人病の検診を、するようになった。
  • 長く受けるとがんの心配があるから。と最長3年間ぐらいまでといわれ、2週間分ずつ薬を貰いに行くのは大変面倒だったが、病院でしっかり管理され、子宮がん検査などもしっかり決まってしてくれ安心していられた。

ドクターズコメント

メリットとデメリットを理解してHRTを選択することが重要です

「5年間以上HRTを続けた場合、乳がんになるリスクが1万人に対して8人増加したという海外の研究報告があります。そのため、必ず乳がんのリスクについて説明し、理解していただいたうえでHRTを始めています。あくまでHRTは更年期障害の治療方法の1つです。患者さんには、“もし、乳がんになった時に、HRTをしていたことを後悔するようであればHRTを選択しない方がいいかもしれませんね”とお話しています。メリットとデメリットをきちんと理解してHRTを選択することが、治療の継続につながると思っています」

治療内容・治療継続

  • 薬を飲み始めて症状が改善されたが、2年3年と経過すると更年期が終わったのか、薬で治まっているだけなのかわからず通院や検査が億劫になる。
  • 毎日薬を飲むのは面倒だし、3ヶ月に1度薬をもらいに行くのも面倒。保険が利くとはいえ、お金がかかるので困る。終わりの見通しがつかないので不安。しかし定期的に医師の診察を受けるので、血液検査や子宮がん検診など受けやすい。
  • 毎日必ずお薬を忘れずに服用しなければならないので、お薬を切らさないようにするのは大変でしたが、婦人科に通院していたおかげで、毎年の婦人科検診は抵抗なく受診出来ました。
  • 投薬だけで、毎月病院の診察に行くのが、億劫になりやめてしまいました。更年期を受け入れようと覚悟してやめました。ただ、確かに効き目はあると思いました。
  • 飲み始めは、サイクルを把握するのが難しかったが(1種類目の薬を飲み始めて12日目に2種類目の薬も飲み出す、とか)、慣れてくると全く苦ではなくなる。また、今は会社の健康診断を年に1回受けているので、副作用についてもちゃんと把握しているつもり。
  • 体調が安定してきたことで、精神的にも落ち込むことが少なくなったのでよかった。ただし、HRT(服薬)をやめたときのことを考えると、また更年期症状が復活すると思われるので、不安な点もある。また、何歳まで続けるべきなのか、「やめどき」が見つからない。

医師の対応・医師とのコミュニケーションについて/満足

  • 知人に副作用などのことを言われて不安だったが先生が説明してくれた。
  • 先生が本当に親身になって話を聞いてくれ、「辛かったね、よく頑張ったね」と言ってくれたこと。
  • 医師がこの治療のメリットデメリットをはっきり教えてくれて、自分でよく考える時間をくれたので、納得して治療を受けることができた。
  • 先生と相談して、漢方とHRTで治療した。血液検査などで常にホルモンの値を見ながら治療したので、短期間で改善された。
  • 先生とのコミュニケーションが大切だと思いました。親身になって聞いてくださる先生を探す必要があると思いました。言いたいことや思っていることが十分に説明できなければ、途中で治療を辞めてしまうと思いました。
  • HRTについてあまり詳しい知識がなかったため、副作用のことばかりが気になってしまっていたが、先生が細かく丁寧に説明してくれたので、リスクよりも今ある症状を早く改善させて落ち込んだ生活を早く元に戻すことを最優先に考えようという気持ちになった。

医師の対応・医師とのコミュニケーションについて/不満足

  • ガン検診をきちんと受けるようにしか言われず、薬についての詳しい説明などまったくなかった。
  • 男性医師が長期間の微出血という副作用を「それくらいのこと」と言った。1ヶ月の半分以上微出血しているというのがどれほど鬱陶しいか理解されてないと感じた。
  • 先生のアドバイスがなさ過ぎて、症状がある時だけ貼っていればよいものかと理解していたら、別の先生に聞くと、急にやめると調子が悪くなると聞き、再開した経緯がある。
  • 転勤族なのでいろいろな病院に行ったが、理解のある先生もいたけれど、そうでない先生もいてつらい思いもしました。自分でしっかり考えて、続けていますが、まだまだ日本ではすすんでいない印象です。

その他

  • 家族の理解が得られなかった。
  • 以前、レディースクリニックに勤務経験が有り、更年期障害で辛い思いをしている方が多く、HRTで変化をされる方々を目の当たりにした。
  • もともと母親がHRTを早くからしていたので、私自身そんな特別な感じはありませんでした。療法というとなんだか重く感じられますが、もっと身近なものだと他の方も感じられるといいですね。
  • 日常生活も送れないほどひどかったので、HRTを受けて良かったと思うが、まわりの友人たちには、怪訝な顔をされる。症状の程度は、他人には理解されないこともあり、反対されると、不安になる。がんのリスクも気になる。

ドクターズコメント

我慢せずに、辛くなったら医療機関を受診しましょう

更年期に限らず、様々な年代で出てくる身体の不調を相談する場所として、女性は婦人科のかかりつけ医を持っておくのがいいと思います。辛い症状が現れたらひとりで悩まず、医療機関を受診し、相談をしてみてください。

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