CSR活動 2017

特集

久光製薬グループのCSR

久光製薬グループのCSR

久光製薬は、CSR報告書を2008年から毎年発行し、今年で10回目のCSR活動報告となります。これまでのCSR活動を振り返りつつ、現在のCSRをめぐる社会の動向や今後の方向性について、第三者意見をいただいている慶應義塾大学教授 小林喜一郎先生を迎え、当社役員と対談を行いました。

ステークホルダーダイアログ参加者

参加者/
小林 喜一郎 先生(中央)
慶應義塾大学 ビジネススクール教授
杉山 耕介(右側)
久光製薬株式会社 専務取締役執行役員
人事・BU・鳥栖工場厚生部・信頼性保証・内部統制管掌(前CSR担当)
髙尾 信一郎 (左側)
久光製薬株式会社 取締役執行役員
BU本部長兼財務部長兼IR室長兼CSR担当
日時 / 2017年4月27日
場所 / 久光製薬 東京本社

久光製薬グループにとってのCSRとは

■ 小林先生 CSR報告書を発行して10年、この間日本国内はもとよりグローバルな社会においてもCSRに対する意識は大きく変わってきました。特に最近は、企業のあらゆる活動が、社会に与えるすべての影響を考慮すべきといった風潮もあります。

■ 髙尾 : 確かに、報告書発行の準備を進めていた2007年頃は、社内においても「コスト」といった意識でCSRを見ていたようにも思います。その後徐々に変化し、今では従業員においてもCSRの重要性をしっかりと認識するようになりました。

■ 杉山 : 特に最近は「世界の人々のQOL向上を目指す」という経営理念の実現を、CSRという文脈で「戦略」として考えるようになっていると思います。また、海外工場などでも積極的に展開するようになり、グループとしての関与を強めています。

■ 小林先生 2017年4月に発表された中期経営方針では、「久光製薬グループにおけるESGの推進」も掲げられています。

■ 髙尾 : これまでは、CSR報告書による情報開示を進めてきた一方、「無形の貯蓄」や「陰徳」といった意識が働き、外部に対してコミットすることは抑えてきたと思います。

■ 杉山 : 今回の中期経営方針にあたっては、事業運営をさらに発展させる重要なドライバーとして「ESGの推進」という明確な指針を提示するという思いもあります。とくに社内の管理層に対し、業務として取り組む方向性を明らかにしたという意味があるかと思います。

■ 小林先生 おっしゃるように中堅社員の意識変革は、どの企業においてもCSRを進めるポイントとなっているようです。「KPIの設定」など重要な検討事項が提示されているので、今後の取り組みを大いに期待しています。

KPI: Key Performance Indicator
企業目標の達成度を評価するための主要業績評価指数
現状の課題

■ 小林先生 CSR課題には、多様なものがありますが、現状の課題としてどのようなものがありますか?

■ 杉山 : いわゆるコンプライアンス全般には、細心の注意が必要だと感じています。国内外での法規制の違いや昨今の労働に関する事柄など、単純に法律を守るといった範囲でとらえるだけでは、事業運営改善に至らないものも少なくありません。

■ 髙尾 : もともと医薬品製造においては、様々な法令を常に遵守して作るのが当たり前で、従業員にも徹底しています。しかし、そのほかの法規制やコンプライアンス意識については、難しいものもあります。意識せずに違反してしまうとか、法規制の意図を深く考えずにミスを犯すといったことを防ぐ必要があります。

■ 小林先生 確かに、コンプライアンスには法規制プラスアルファとして認識する必要があります。女性活躍推進法など、法律を守るというより、自分の会社をどうするのかという課題として意識することが重要です。環境面はいかがですか。

■ 髙尾 : 工場でのISO14001取得など必要な施策には取り組んできましたが、まだまだ対応しないといけないことがあると思います。

■ 杉山 : 環境課題は生産効率化ともつながるので、推進しやすいCSR課題の一つになると思います。今後は、資源問題や新興国の環境問題などを含め、海外のグループ企業も含めた管理を進める必要があると思います。

■ 小林先生 ステークホルダー・エンゲージメントという面では、佐賀県に本社があることも含め、地域と密着した取り組みを進めているようですね。

■ 髙尾 : 講演会などのイベントのほか、お茶会やNPO法人支援、次世代支援などきめの細かい取り組みを数多く実施しています。

■ 杉山 : 九州本社では、歴史があることもあって、多くの活動がありますが、今後は特に海外グループで同様の取り組みを推進したいと思っています。

■ 小林先生 本日は、久光製薬のCSRについて、現状の課題や方向性をお聞きでき、今後に大きな期待を感じることができました。報告書についても、ESGの推進や、戦略性、ストーリー性なども踏まえて一層の充実が図られることを期待しています。

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