CSR活動 2017

ごあいさつ

中冨博隆   中冨一榮

代表取締役会長
最高経営責任者(CEO)
中冨博隆

代表取締役社長
最高執行責任者(COO)
中冨一榮

2017年を新たな出発点に

久光製薬は1847年に創業し、おかげさまで創業170周年を迎えることができました。これもひとえに、当社を支えてくださるステークホルダーの皆さまのおかげと感謝いたしております。当社は、「世界の人々のQOL向上を目指す」という経営理念のもと、「貼付剤による治療文化を世界へ」という企業使命の実現に向けて取り組んでおります。今後もこの使命の具現化に向けて邁進(まいしん)してまいります。
今、世界は大きな変化を迎えています。「グローバル化」という言葉が当たり前のように使われ、外国人旅行客の増加やそれに伴うインバウンド消費は日本経済に大きな影響を与えています。その内容は、モノ消費からコト消費、買い物から体験へと変化しつつあり、その結果、都会だけではなく地方でも多くの外国人旅行客を見かけるようになりました。
また、医療の世界においては海外への医療支援にとどまらず、医療ツーリズムや医療サービスの輸出が増えており、医薬品開発もグローバルでの事業を視野に進められています。それにより、新しい医療技術が次々に開発され、多くの病が克服されてきています。しかしながら一方で、多くの人々が「心の豊かさ」や「幸福感」を実感できていないことも事実です。
170周年にあたり、社会が抱える様々な課題の解決に向けて、当社が果たすべき役割や責任を顧みつつ、新たな姿勢でCSR活動を推進する出発点にしていきたいと思っています。

中期経営方針での約束

2017年4月に発表した「第6期中期経営方針」では、いかに事業活動を推進していくかに加え、ESG(Environment:環境、Social:社会、Governance:ガバナンス)の推進についても方向性を示しています。
企業の長期的な成長のためには、ESGが示す3つの観点が必要だという考え方が世界的に広まっています。日本国内においてもGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)によるESG投資などもあり、企業の評価軸のひとつとしてESGへの関心が高まっています。
久光製薬グループでは創業以来、「無形の貯蓄」という概念を社内共通の価値観としてきましたが、これをより見える化しステークホルダーの皆さまと共有していく必要性を感じています。
また、事業運営に関わる経営戦略とESGの取り組みは、リスク管理の面においても成長ドライバーとしても必須事項であると認識しています。久光製薬グループとして社内外に明確なメッセージを発信し、積極的かつ網羅的な取り組みの推進を図り、社会とともに持続的に発展していきたいと考えています。

環境・社会面の価値向上を目指して

国連気候変動枠組条約第21回締約国会議(COP21)にて、締結された「パリ協定」では、多くの国が批准し、多くの企業が意欲的な目標を表明しています。政治的な面では、一部に後退的な発言も見られますが、民間企業がいち早く経済と環境の両立を目指して気候変動への対応を推進していることに、危機意識の高さが伺えます。久光製薬グループにおいても、以前より製品による環境影響、調達・製造プロセスにおける環境配慮など法規制の枠を超えた取り組みを進めていますが、今後より一層環境負荷低減の推進に努めてまいります。
社会面においては、国連が提唱する「持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)」が大きな注目を集めています。このSDGsには17の目標と169のターゲット(達成基準)が盛り込まれ、企業の積極的な参画が求められています。健康・医療といった当社の事業領域に関連する項目も含まれており、世界が共有するこれらの目標や価値観においても十分に理解した上で医薬品の開発を進めていくことが重要だと認識しています。
環境面および社会面において、「企業価値を高める」ことと「社会の価値を高める」ことは、どちらか一つを目指すのではなく、同時に追い求めなければなりません。久光製薬グループは引き続き企業と社会、双方の価値向上を追求していくとともに、この姿勢をステークホルダーの皆さまにお伝えしていくよう努めていきます。

当社のCSR報告書は、久光製薬グループのCSR推進について、ステークホルダーの皆さまに評価いただきながら、活動を進化させるコミュニケーションツールとすることを目指しています。
今回、慶應義塾大学の小林喜一郎先生と当社役員のダイアログを開催し、今後の久光製薬グループにおけるCSR活動のご示唆を頂きました。
また、昨年に引き続き海外での取り組みとして、久光インドネシアを紹介しています。さらに、宇都宮工場のエネルギーマネジメントシステムについてもコメントしました。

久光製薬グループは、社会から必要とされる企業であり続けるために、事業を通じて持続可能な社会の発展に貢献してまいります。報告書の内容で不明確な点や当社への期待などがございましたら、ご意見やご要望等お寄せください。更なる内容の充実につなげてまいりたいと考えています。

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