CSR活動 2016

久光製薬のCSR

企業使命と経営理念

「サロンパス®」に代表される経皮鎮痛消炎剤は、「貼る」ことで痛みやコリを治療する医薬品として1903年の「朝日万金膏®」発売以来、多くのお客さまにご愛用いただいています。
私たちは、もっと多くのお客さまに「貼って手当てすることの良さをお伝えしたい」「貼って手当てすることに驚きと、安らぎと、感動があることをお伝えしたい」という願いを「サロンパシィ®」(Salonpathy®)という言葉に託し、世界に誇るTDDS製剤をはじめとする貼付剤の創薬と製剤技術の向上に集中してまいりました。
これからも、「貼って手当てすることの良さを伝える」を私たちの企業使命とし、「世界の人々のQOL(クオリティ・オブ・ライフ : 生活の質)向上を目指す」ことを経営理念と定め、「貼付剤による治療文化を世界へ」広げてまいります。

CSRの考え方

久光製薬の事業活動は、お客さま、地域社会の皆さま、株主・投資家の皆さま、従業員など多くの社会の方々に支えられています。こうした皆さまの信頼こそが、当社が企業としての使命を果たし、持続的に成長を遂げていくための基盤であると考えています。また、事業活動を継続していくためには、自然環境の安定とそこから得られる生態系サービスの維持も重要であると認識しています。
久光製薬は、より豊かな社会の発展と地球環境保全のために、国内外の多様なステークホルダーを尊重し、当社に求められる責任と社会貢献に対し誠意をもって活動してまいります。

生態系サービス : 生態系から提供される原材料や食料、洪水調整機能やレクリエーション機能など

CSRの重点テーマ
選定方法 :
ISO26000の「関連する行動および期待」を基準に、ステークホルダーにとって重要な課題、当社にとっての重要課題を検証し、活動を推進すべき8テーマを選定しました。
活動方法 :
CSR推進委員で構成する複数のワーキンググループが推進役となり、関係部門と協働で重点テーマを推進しました。
重点テーマ 取り組み内容 2015年度実績
グローバルCSRの推進 海外子会社におけるCSR活動の推進を継続する。 多言語化のために、CSR報告書の抜粋版を作成した。
公平な雇用の実践 障がい者雇用率の増加に努める。 法定雇用率2%以上を維持するとともに、NPO支援団体と連携して障がい者懇談会を実施した。
二酸化炭素の削減 エネルギー使用の合理化および電気使用の平準化を行い、二酸化炭素の排出抑制に努める。 Scope1、2においてCO2の1%排出削減を推進した。 Scope3におけるカテゴリー1、4、9の集計を行い、CO2削減手順を検討した。
労働安全衛生の推進 社内規定に基づき、安全衛生活動を推進する。 定期的な安全衛生委員会を実施し、安全意識の啓発とリスクアセスメントを実施した。
生物多様性の保全 生物多様性の保全に取り組む活動を評価し、影響の抑制に努める。 孟宗竹(放棄地)の伐採と植樹を行った。また、地域の絶滅危惧種(ヒナモロコ)の保護活動を行った。
環境配慮型製品の開発 製造過程で使用する溶媒の使用量や処理方法を見直し、環境負荷の低減に努める。 エアゾール缶の形状変更により、使用原材料および使用後廃棄物の量を削減した。
CSR調達の推進 原材料の製造過程を現地調査し、環境への影響、労働状況などの確認を行う。 サプライヤー分析を通じたリスク対策としてCSR調達に取り組んだ。
ステークホルダー
エンゲージメント
NPO・市民団体や学生と、社会貢献活動をテーマとしたダイアログ(対話)を行う。 「CSR報告書を読む会」を通じた従業員ダイアログ、3H倶楽部の贈呈式におけるNPO・市民団体とのダイアログを実施した。

ヒナモロコ : コイ科の淡水魚で、福岡県久留米市のみに生息

ステークホルダー

久光製薬は、企業市民としての責任だけでなく、医薬品にかかわる事業を行う組織として大きな社会的責任を持っています。
医療関係者や薬事行政当局とのかかわりでは、単なるコミュニケーションにとどまらず特段の配慮と責任が生じます。商品・サービスをご利用いただくお客さまに対しては、消費者というだけではなく患者さんとしての側面もあり、信頼が得られる十分な配慮と良好な関係が必要になります。また、社会的基盤である地域社会、国際社会や自然環境に対しても企業市民としての社会的責任があります。
久光製薬は、このような関係と責任を認識し、安心してお使いいただける医薬品の提供を通じて、すべての地球市民が安心・安全に暮らせるように努めてまいります。

久光製薬のステークホルダー
お客さま 商品・サービスをご利用いただくお客さまは、消費者というだけではなく患者さんとしての側面も持っており、信頼が得られる十分な配慮と良好な関係が必要と考えています。
お取引先 医薬品の製造には、国内外から原材料を安定的に入手し、高い品質を保つことが重要です。
生産現場における環境への配慮や労働者の管理など多様な社会的要請に応えられるようお取引先と信頼関係を構築していきます。
従業員 従業員は重要なステークホルダーです。さまざまな能力や役割を持った多様な人材を活かして事業活動を行う必要があります。そのためには、雇用にかかわる課題や教育・啓発、福利厚生、さらには従業員の生活基盤にまで配慮したマネジメントが必要と考えています。
投資家 当社は国内の株式市場に上場し、多くの株主・投資家の皆さまと関係を持っています。適正な利益配分と透明性のある経営に努めることを最低限の義務とし、適正かつタイムリーな情報開示によって、当社の経営および事業活動をご理解いただけるよう努めてまいります。
地域社会 当社は国内外の多くの拠点で事業活動を行っています。事業を行う地域の住民の皆さまと良好な関係を保つこと、地域社会の一員として当該地域の発展に努めることなど積極的に取り組む必要があると考えています。
環境 すべてのステークホルダーにとって生存の前提となるのが地球環境です。生活環境や資源、エネルギーなど地球環境への配慮は最低限の責任であり、将来社会に対する責任でもあります。多様な生態系が担保された地球環境を守り、必要な場合は復元に努めることが大切であると考えています。
多様なステークホルダーとの関係

多様なステークホルダーとの関係

ステークホルダーエンゲージメント

NPOダイアログ

毎年開催している久光製薬株式会社ほっとハート倶楽部の贈呈式に参加された市民団体やNPOの方々に、久光製薬の今後の活動のためのエンゲージメントとして、「活動する上での課題」や「要望」などについて意見を伺いました。特に活動推進の現場での具体的な課題については、企業側だけでは把握できないことも多くあり、貴重な機会となりました。

NPOダイアログの様子
  • ・活動への参加、動員に苦労している。フェイスブックなどのSNSも利用しているが、なかなか広がらない。
  • ・一般的な助成金には、使途の制限があり使い方が難しい。
  • ・スタッフの持ち出しとなることも多く、モチベーション維持に奮闘している。
  • ・NPO間の連携の必要性を感じているが、なかなか実現できていない。
従業員ダイアログ

2015年11月九州本社、東京本社および筑波研究所においてダイアログを開催しました。
今回は、CSR活動を通じた社内課題への取り組み、およびCSRへの理解浸透を深めることを目的とし、グループワーク形式で実施。同業他社のCSRレポートを参考に、当社の報告書やCSR活動について討論を行いました。

討論結果

■ CSR報告書およびCSR活動に関する同業他社との比較について

  • ・当社のCSRは読みやすい文字サイズで高齢者にも配慮している。
  • ・当社のCSRは数値データが少ない。
  • ・当社のCSRは専門的な記事(事業領域の記事)が少ない。
  • ・当社のCSRはメセナ活動に重点がある。
筑波研究所での開催

■ CSR報告書の改善について

  • ・お客さまの声を掲載してはどうか。
  • ・研究開発、商品開発関連の記事を増やしてほしい。
  • ・貼付剤のメリットをもっと強調してほしい。
東京本社での開催

■ この討論会を通じての気づき

  • ・企業は人やモノとかかわることで存在していることを意識させられた。
  • ・お茶会などが社会への貢献活動になることが分かった。
  • ・環境にやさしい商品作りを心がける必要があると思った。
  • ・CSRを考えるいい機会になった。
  • ・この会を通して、社内のことを新たに知ることができた。
  • ・他部門がどんな社会貢献をしているか知ることができた。
  • ・同業他社との比較で、当社の長所・短所が理解できた。
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